目の前の重大な社会正義に関わる人権問題を
目の前の重大な社会正義に関わる人権問題を、
金や名誉のために無視して、
僕はこれから生きていけるのだろうか。
しかもその問題の当事者は自分であり、
尊敬する近代文学の父とも言えそうな人なのに。
将来的にアイデンティティがぶっ壊れて、
結局、僕は首を吊るのではないか。
まるで夏目漱石の「こころ」のように。
いくら堕落論と唱えてみたところで、
安吾が聖人に近しい人であることくらい、僕は気づいてしまっているのだし。
クズみたいな世の中はそんなことどうでもいいみたいだが。
この身に余る文学的懊悩は何なのでしょうね。
僕の人生は、ある時期から文学が人生に重なってきすぎる。
小説家としてあまりにも成功しすぎている。
無闇に成功しすぎているからこそ苦しい。
三流作家に文豪の道を歩ませるのは、神の気まぐれなのかな。
自殺しちゃうよ。神様。