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死者3万人に迫るガザ “住民57万人余が飢餓の一歩手前”国連

イスラエル軍による攻撃が続くガザ地区では、これまでの死者が3万人に迫っています。国連は、住民の4分の1にあたる57万人余りが飢餓の一歩手前の状態に直面し、危機的な状況に陥っていると指摘し、すみやかな戦闘の休止の実現が必要だと訴えています。

ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍は、28日も過去1日の間に南部ハンユニスなどで地上部隊や戦闘機による攻撃を行ったと発表しました。

ガザ地区の保健当局によりますと、28日までの死者は2万9954人にのぼり、3万人に迫っています。

こうした中、国連の各機関が27日の安全保障理事会ガザ地区の最新の人道状況について報告し、OCHA=国連人道問題調整事務所の幹部は200万人以上の人口の4分の1にあたる少なくとも57万6000人が飢餓の一歩手前の状態に直面しているとして、危機的な状況に陥っていると指摘しました。

そして「このまま何もしなければガザ地区に飢餓が広がるのは避けられないだろう」と述べ、人道状況を改善するためにすみやかな戦闘の休止の実現が必要だと訴えました。

ただ戦闘の休止や、人質の解放に向けカタールなどの仲介で行われているイスラエルイスラム組織ハマスの交渉は、双方の意見に隔たりがあると伝えられていて、すみやかに合意がまとまるかは不透明な状況です。

 

 

 

 

 

ホバークラフトの科学』

2020年9月11日
名古屋工業大学 工学部

はじめに

 ホバークラフトとは水面あるいは地面に高圧の空気を送り込んでわずかに船体を宙に浮かせて走行する乗り物です。日本では1971年に運行を開始した大分~大分空港間のものが有名です。しかし、公共交通機関としてのホバークラフトは2009年に廃止され、現在は海上自衛隊で輸送用としてのみ利用されています(写真1)。ホバークラフトの発明は、1957年にイギリスの電気技術者クリストファ・コッカレル氏が、ボートのスピードを上げようとしていろいろ工夫をした結果です。ではホバークラフトはどうやって動くのでしょうか?