プシケは楕円(だえん)形で、最大幅約280キロ・メートルの巨大小惑星。火星と木星の軌道の間にある「小惑星帯」に位置し、約5年かけて周回している。
内部には金も含むと考えられ、米メディアによると、プシケの価値は1000京(けい)ドル(京は兆の1万倍)になるという。日本円では15垓(がい)円(垓は京の1万倍)に相当する。
今回は資源獲得ではなく、地球のような惑星の中心部分と同質とみられるプシケを調べ、惑星の形成過程などの手かがりを得ることが目的だ。
サイキは2029年にプシケへ到着し、周囲を飛行しながら2年2か月、表面観測を続ける。
NASAのビル・ネルソン長官は「探査でプシケについて多くを学び、そしてダイヤモンドやルビーも見つけるかもしれない」と冗談を交えて期待を示した。
プシケはギリシャ神話に登場する女神の名前で、サイキはプシケの英語での読み方。